元金融マンが三井住友海上火災保険の求める人物像を考えてみた


巨大な金融グループの1つである三井住友グループの損害保険部門を担う三井住友海上。「MS&AD」の愛称で親しまれ、TVCMを見かけることも少なくないでしょう。非常に情報量の多い採用HPは三井住友グループらしさを体現しており、努力を重んじる社風が見受けられます。2016年にはイギリスの大手保険会社を買収している同社。そんな勢いのある環境下で求められる人物像はどのような人物なのでしょうか。

三井住友海上火災保険採用サイト内の人事部長に聞く「人財力」より

“たとえば、『世界トップ水準の保険・金融グループ』を目指す取組の一つとして、海外展開の一層の加速が挙げられます。現在、海外42ヵ国・地域に展開していますが、当社はASEAN加盟10ヵ国すべてに拠点がある唯一の損害保険会社であり、同地域における当社の損害保険事業の総保険料は第1位です。

(中略)

2016年2月に統合したMSアムリン社も、当社と同じく、「誠実」「チームワーク」「プロフェッショナリズム」の3つを行動指針(Value)として掲げています。これらの行動指針(Value)は世界の垣根を越えた当社グループ共通の価値観 であり、当社グループが海外事業でも成功している所以であると、私は思っています。”
引用:三井住友海上火災保険採用サイト内の人事部長に聞く「人財力」より

2016年のMSアムリン社買収は、三井住友海上にとってかなりホットなニュースであり規模感の大きい話です。これについて、採用HPにて多くの項目で触れられているのは、同社がこれに該当するグローバルな視点を持つ人材を探しているということ。事実、日本の保険会社は将来の人口減少の観点から、国内の収益が下降していくと見られているのが一般的です。一方で、東南アジアを中心に保険市場が今まさに整備されているというのも重要なファクトといえます。英語を始めとした他言語を話すことができたり、海外の文化に精通する文化を持っていたりといった人は、選考で十分にアピールすることができるでしょう。

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“世界に安心と安全を届けるために、
日本および世界各国の発展を支えていくという使命。
グローバル化の加速、新たなビジネスへの挑戦、技術革新
未曽有の自然災害
サイバーテロなどのニューリスク。
私たちは挑戦を続ける人や企業とともに
変化の最前線に立ち
一つひとつのリスクに正面から向き合い
不安を安心に、絶望を希望に変えていく。
いつの時代も未来を切り拓く勇気のそばに。

私たちは一人ひとりが自分自身と、仲間と、社会と誠実に向き合ってきました。
そして私たちは、皆さんとも誠実に向き合うことを誓います。

自分に嘘をつかず向き合うには、決意が必要です。
そして向き合い続けるには、誠実を貫き通す強さが求められます。

私たちの決意と、皆さんに強くなって欲しい想いを込めて。

向き合うから、強くなる。 Tough Spirits, Big Heart”
引用:三井住友海上火災保険サイト内の採用コンセプトより

このコンセプトは、三井住友海上を含む今後の損害保険業界についてを凝縮して表しています。何度も読み返し、自分なりの理解を深めることをおすすめします。ここからピックアップしたい箇所は、、、「自分に嘘をつかず~」に始まる2文。就活生の皆さんに意識して頂きたい点は、選考中に自分を偽らないことです。面接となると、過去の経歴や実績を少なからず大きく見せたくなります。ですが、「大きく見せる=嘘をつく」と同様なので、いきなりコンセプトから逸れてしまう結果となるのです。ましてや相手は損害保険業界で活躍するプロ中のプロ。嘘はすぐに見抜かれてしまいます。あくまでも等身大の自分を素直な気持ちと共に表現することが重要です。

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三井住友海上火災保険のES設問集より

“1.あなたがこれまでに困難に向き合い、乗り越えてきた経験、または実現してきた経験を教えてください。
2.あなたが異なる価値観に影響を受けた経験を教えてください。
3.あなたが自分で学び考え、そして行動した経験を教えてください。
4.あなたが三井住友海上を志望している理由を教えてください。”
引用:三井住友海上火災保険のES設問集より

実際にESを書きだす前に、再度社員紹介ページの具体的なエピソードを読み込むことをおすすめします。それをすることで、ほぼ全員のエピソードの中に上記設問の意図が組み込まれていることがわかるためです。損害保険が真価を発揮するのは、事故や災害といった困難な状況が起こった場面です。トラブルやクレームが発生することも想定されるでしょう。そうったマイナスの状況の中、就活生の皆さんがいかに真摯に、いかに素直に対応ができるかということが問われているのです。エピソードの内容はアルバイトやゼミ活動といった一般的なもので問題ありません。苦しかったことや違和感を感じた時に、どのような行動に出たのかを、改めて思い返してみて下さい。

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三井住友海上火災保険のまとめ

競合他社と比較してもとにかくコンテンツ量が多い三井住友海上の採用ページ。同サイトをくまなく読み込むことで、損害保険についてのみならず、同社の歴史についての理解もかなり深まるはずです。ポイントは嘘をつかずに本音で同社への想いを伝えること。この一見簡単に見えて実は難しいことが、同社で働く門を開くキーとなります。損害保険会社で働くことは決して楽なことではありません。長期的に腰を据えて努力していく姿勢をエピソードに盛り込んでいきましょう。

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