金融業界で就活を進める前に資格を取得すると内定に近づくのか


金融業界の就活を進める上で、資格は必要なのでしょうか。もし簿記やFP等の資格があったとしたら、有利に進めることができるのでしょうか。確かに金融機関で働く場合、多くの資格が必要になることは事実です。また、金融業界に限らず、求人によって実際に資格が必須のものも見かけることもあるでしょう。そこでこの記事では、金融業界の就活に関する「資格」のあれこれをお伝えします。

金融業界の就活を進める上で資格は必要ない!?

企業が求めていることは就活生のポテンシャル

金融業界に限らず、一部の例外を除くと就活に資格は必要ありません。ここで言う「必要ない」とは、あるならあるでアピールすることができるし、なくてもほとんど困ることはないという意味です。ですので、今現在資格がない方が焦って何か資格を取得する必要はない、ということですね。

そこまで断言できる理由は至ってシンプルです。専門職を除くほとんどの企業では、就活生の皆さんに実務的な部分での期待をしていない為です。新卒採用の目的は、将来企業で活躍できる人材を探すことにあります。学生時点での資格やスキルではなく、将来のポテンシャルにかけて採用を行うのです。

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必須ではないが、アピールはできる

資格の保有は必須ではありませんが、資格を取得したプロセスや考え方によってはアピールに繋げることは可能です。アピールする場合、大きく以下の2つのパターンとなるでしょう。

(1)金融業界に直結する資格取得のプロセスをアピールするパターン

こちらは比較的イメージが付きやすいアピール方法です。具体的には表題にも挙げている簿記やFPといった資格を挙げることができます。特に上級の資格(簿記の場合2級以上)を取得する場合、将来その資格に関連する仕事に取り組みたいという目的意識が無いと取得はかなり困難です。その努力と結果は十分に評価に値するでしょう。

(2)直結はしないものの自分のエピソードに基づいてアピールするパターン

突然ですが、京都検定という資格があるのはご存知でしょうか。文字通り京都の歴史や慣習を学ぶ資格です。こちらを(1)のようなケースで活かすにはなかなかチャンスはありません。一方で、自分のエピソードに基づいてアピールをすることは十分に可能です。業務そのものに役立つ分けではありませんが、一連のプロセスを紹介することで仕事に対する考え方をシェアすることができるのです。

▼ 三井住友銀行やメリルリンチのエントリーシート回答例などが参考になります。
【三井住友銀行ES設問と回答例】あなたが学生時代に打ち込んだことのなかで、より多くの人と関わりながらなしとげた経験について簡潔にお答えください。(50文字以内)また、上記でお答え頂いたことについて、その取組内容と具体的なエピソードについてお答えください。(200文字以内)


【メリルリンチES設問と回答例】学業、ゼミやクラブ活動など学生生活での経験に基づいて得たものなどのセールスポイントをお書きください

「外国人向けの文化イベントを行うサークルに所属をしており、より質の高いサービスを提供する為に、自ら京都検定を受験することを決めた」これは筆者が実際に使っていたアピールの一部です。金融業界の業務とは一切関係はありませんが、これを話すことによって面接官との会話がどんどん膨らんでいきました。

もし皆さんが何かしらの資格を持っているとしたら、活用できないか考えてみるのも良いかもしれませんね。

資格の有無より「何のために」が大切

皆さんが就活を行っている理由、数ある企業の中から絞って数社をエントリーしている理由、それぞれあることと思います。「なんとなく」では内定には結びつきません。それと同じように、資格を取得するにも何かしらの理由がある(あった)はずです。前述したように、企業が新入社員に求めていることは既存のスキルではなく将来のポテンシャルです。今保有している資格そのものにはほとんど興味はなく、何のためにその資格を取ろうと思ったのかというプロセスを重要視しています。

資格を持っている人はそれを取得した理由を、そして持っていない人は企業を志望する理由を改めて考えてみましょう。

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まとめ

資格がある人は活用し、無い人は気にしない

都市銀行の内定者の1人に、資格は一切持っておらず、企業説明会さえも一度しか参加をししなかった方がいます。ポテンシャルが高く評価され、これまでの経験値ではなく、これからの活躍に期待値から内定が出たということです。資格を既に持っているのであれば、活用できるように工夫をしましょう。持っていなくてもマイナス評価となることは一切ありません。

「資格が必要かどうか」や「面接で何を話そう」等といった入口の部分ではなく、「この企業に入ったら何をしよう」「こんな働き方がしたい!」といったゴールの部分を考えることが、遠回りに見えて最も近道なのです。

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