2017/07/31更新

ネガティブな自己分析で就職活動が少し楽になるかもしれないという話


はじめに

みなさんは「自己分析」をしていますか?就職活動をしていると「自己分析こそが内定への近道!」というような声をあちこちで聞きます。そこで「自己分析診断アプリがあるから使いましょう」「キャリアセンターに相談しましょう」といった手段を提案することは簡単です。しかし、アプリやキャリアセンターを利用するだけでは本当の自分を理解することはできない!と私は考えているのです。

自己分析とは?

自己分析とは、「自分を探る」作業のことです。自分の長所や特徴を把握し、具体的に説明ができるように準備しておかなければなりません。そこで、自己分析という作業が重要になってくるのです。そういった意味で自己分析は、自分の進路を決定するために不可欠な一番最初に取り組むべきステップだといえるでしょう。

※出典:コトバンク/就活用語集

上記で説明されているとおり、自分の長所や特徴を把握することは、仕事選びにおいて、とても重要であると言えます。ただし、自己分析の目的やゴールを設定しなければ、自己分析をしているとはいえ、無意味な取り組みになってしまうかもしれません。ゆえに、今回は「自己分析を行う理由」について焦点を当ててみたいと思います。

自己分析はなぜ必要なの?

結論から言いますと、自己分析が必要な理由というのは「長く続けられる職種や環境」を見つけだし【仕事を楽しむ】に繋げるためだと考えています。極端な話をすれば、あなた自身、やりたくない仕事や環境に出会わないように、自己分析をしっかりとする必要があると感じて欲しいのです。

しかし、自己分析を実施したからといって、自分を完璧に理解できることは、就活生はおろか、社会人でもそう多くないと思われます。それでは、どのように自己分析をするべきなのかを次に考えていきましょう。

やりたくないことを突きつめろ!

ストレートに言えば【やりたくないことを徹底的に考えること】こそが、自己分析の第一歩だと考えます。「やりたくないことを考える」と聞くと、ネガティブに捉えられがちですが、実際に社会人となり現場でやりたくない仕事を延々と続ける、という行動こそが苦行かつストレスであり、あなたが築きあげようとしているキャリアにとっても最大のリスクと言えるのではないでしょうか。

そして、ネガティブな想いや感情をベースにこれからの仕事を考えてみるということは、実は楽しく仕事をするためのポイントでもあると覚えておいてください。

私は就活支援(キャリアカウンセリング)をしている時に、学生のみなさんから「やりたいことが見つかりません!」とよく相談を受けます。その場合には、まず「やりたくないことなら思いつく?」と問いかけてみることにしているのです。

そうすると、学生のみなさんから、あれよこれよと面白いくらいにツラツラと、やりたくないことがあふれだします。そのまま「やりたくないこと」を突きつめてみると「これならできるかも!」といった、ポジティブな気付きを得られる機会に出会える可能性が高くなります。結果、やりたいことが見つからなかったとしても前向きな姿勢へと多くの学生は変化していきます。

大卒入社の30%以上が3年以内に退職

最近よく耳にするのが、大卒で入社した30%以上が3年以内に退職してしまうというニュースです。

厚生労働省は30日、大卒で就職後3年以内に仕事を辞めた人の割合が、2012年3月の卒業者で32.3%になったと発表した。前年の卒業者に比べると0.1ポイントの低下にとどまり、ほぼ横ばい。3人に1人が3年以内に離職する傾向が続いている。

※出典:日本経済新聞(2015/10/31)

世間では、離職率が高くなる要因として企業側の労働環境が整っていないなどと叩かれている印象が強いです。しかし、私は学生側にフォーカスし「やりたくないことを考えきれていない」就活生が多いでのはないかと仮説立てています。

さらに、売り手市場とよばれた近年の市況感において、学生は複数社から内定を比較的得やすいタイミングにありました。入社する企業を判断する際に、売上や従業員数、福利厚生など様々な軸で選ぶことも大切ですが、「やりたくないこと」をしなくてもよい企業はどこなのか、という軸を追加して、それ考え抜くことも重要ではないかと思います。

内定を獲得できたからといって、その企業と相性が良いとは限りません。イメージしていた入社前の理想と入社後の現実とのギャップに苦しみ、あなた自身が「大卒で入社した30%以上が3年以内に退職してしまう」という数字に含まれてしまう可能性もあります。

キャリアカウンセリングにたずさわる筆者のところへ入社後に訪れるケースとして多いのは、以下の2パターンです。
(1)職務内容を詳細に把握せず、目指していた業界だったので入社を即決したものの、仕事がつらい。
(2)自分の苦手な業務内容だと分かっていながら有名な上場企業だったため入社を決意したが、やはりつらい。

自分のやりたくない仕事、できない仕事を長続きさせるのは、非常に難しいことです。もしかしたら、なにか偶然が重なり、やりたくない仕事が楽しめる仕事に変わることが起きるかもしれません。しかし、それもほんの一部なのです。

まとめ

就職活動時の自己分析でやりたくないことを徹底的に考え抜き、企業研究を通して応募先企業の本質を見極められているかどうかが、内定獲得後、そして入社後の職業人生を大きく左右する基礎であると、私は考えています。

いつ何時も、人のネガティブな感情というのは、とても、とても正直です。自分にウソをついてまで仕事やプライベートを充実させようとするのはつらいですよね。そう思われる方は、今回お伝えした「ネガティブな感情を大切にした自己分析」に取り組んでみても良いかと思います。

「やりたいこと」を仕事にできることは、幸せなことであり、素敵なことです。人生の選択肢や考え方は複数あるということを覚えておくだけで、自己分析もですが、就活自体が楽になっていくかもしれません。

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食品就活ドットコムから転載されたものです(元記事はこちら

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